将来の選択肢を大きく広げるために

Profile 伊藤 真

弁護士。伊藤塾塾長。
法律家・行政官を目指す方に受験指導を行う伊藤塾を主宰。30年にわたって「合格後を考える」という独自の理念に基づく指導を行い、毎年他を圧倒する合格者輩出の実績を残す。多数の著書を執筆するほか、TV番組にも精力的に出演するなど様々な媒体を通じて多くの方に向けたメッセージを日々発信している。

1・2年生から資格取得に向けて勉強を始めよう!

資格取得で大きく拡がる将来の選択肢

大学在学中に資格を取得する最大のメリットは、やはり『自分の将来の選択肢を大きく拡げることができる』点にあるでしょう。例えば、大学時代に司法試験や司法書士、公認会計士など専門性の高い資格試験に合格しておけば、就職活動に振り回されることはありません。サークルやボランティアなど大学内外の様々な活動に参加できますし、大学卒業後もすぐに就職せずに、大学院に進学したり、海外に留学したりすることもできます。もちろん資格を活かして、いったん民間企業などで働いた後に、その経験を活かして独立開業することも可能です。

実際、私の塾に通っている人の中には、大学在学中に司法試験合格を果たし、卒業後は、留学する、公務員になる、民間企業で働くなどした後に弁護士として活躍している人が大勢います。そうした人たちは、留学や企業などで働いた経験が弁護士になってから非常に活きていると口をそろえます。つまり、大学在学中に専門性の高い資格試験に合格することは、将来の選択肢を大きく拡げるのみならず、様々な分野の経験を積むチャンスを生み、さらには将来実務についたときに同業者との差別化を図ることにもつながるのです。

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試験合格のコツは『ゴールからの発想』

そして取りたい資格が決まり勉強をはじめた場合に重要なことのひとつが『ゴールからの発想』です。資格試験の勉強はあくまでも「勉強」であって「学問」ではありません。真理を探究する学問にゴールはありませんが、資格試験には合格という目的、すなわち『ゴール』が必ずあるのです。このゴールがあるからこそ、ゴールと「今の自分」の2点間を直線で結ぶ最短ルートを見つけられるのであり、その直線こそが、試験合格への最も合理的な勉強方法だといえるのです。ですから、勉強をはじめるときには、ゴールを明確にすることが極めて重要になります。「ゴールの時点で求められる力」を具体的に把握してはじめて、今の自分に何が足りないのか、すなわち、自分がするべきことは何かがわかるのです。

「活躍する自分」のイメージを具体的に描く

もうひとつ、『ゴールからの発想』と同じくらい大切なのは『合格後を考える』ということです。これは試験合格という目標のもう一歩先を考える、ということです。いうまでもなく、資格は皆さんが社会で活躍するための手段・道具に過ぎません。だからこそ、試験合格に向けて勉強しているときにも、ただ合格することだけを考えるのではなく、合格後に自分がその資格を使って社会にどう貢献するのかというイメージを具体的に持つこと、すなわち『合格後を考える』ことがとても大切なのです。そして、合格後の自分の活躍のイメージが具体的に描ける人ほどモチベーションを維持しスランプから立ち直りやすいともいえます。

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「やりたいことがまだ見つからない」なら

でも、「まだ1回生で将来何をしたいかわからない」という人も多いことでしょう。実は、そういう人ほど、早く勉強をはじめるべきなのです。そして、何の勉強をすればよいかというと、それは『法律』の勉強です。このガイドブックにも様々な資格が紹介されていると思いますが、「一生モノの資格」といえる専門性の高い資格では、試験に法律科目がないものはほとんどありません。ですから、いち早く法律の勉強をはじめていれば、2回生・3回生になって将来の目標が定まり、何らかの資格を取得したいと思った場合でも、ゼロからのスタートではなく、アドバンテージをもって試験勉強に臨むことができるのです。また、法学部の方であれば必ず学部の成績は良くなりますし、受験までの期間を長くとることができるので、大学の授業やサークル、アルバイト、ボランティア、短期留学などとの両立がしやすくなります。これは大きなメリットです。自分が将来どのような分野で活躍したいかを明確にするには、大学時代に様々な経験を積むことがとても重要です。だからこそ、入学後できるだけ早い時期から法律の勉強をはじめ、将来の選択肢を拡げながら、多様な経験を積むための時間を確保する必要があるのです。

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法律学習で身に付くチカラ

最後に法律を学ぶことそのもののメリットについて触れたいと思います。法律の学習により養われるのが『法的思考力』です。これは、「未知の問題に対し、自分の頭で考え、自分の価値観で判断し、その判断結果を事実と論理と言葉で説得する」能力をいいます。つまり、社会人になって、上司やお客さんを説得するための力を大学生のうちに身に付けることができるのです。ですから、資格試験にチャレンジしなくとも、法律の学習が無駄になることは決してありません。

当たり前のことですが、資格は皆さんの履歴書のスペースを埋めるためのものではありません。資格は自分自身の将来の選択肢を拡げ、社会で活躍するための有効なツールとして活用してこそ意味があるのです。もし資格取得について疑問や悩みがあったら、大学生協の方や伊藤塾のような資格試験の受験指導校に遠慮なく相談してみてください。

皆さんが有意義な学生生活を送りつつ、大学卒業後に様々な分野で活躍されることを期待しています。

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就職&独立開業に役立つ人気資格紹介

就職や独立開業に有利と言われる専門性の高い資格試験で、出題科目に法律が含まれないものはほとんどありません。以下のような職種・資格が特に人気です。

法律関係

ズバリ法律を使って働く資格の代表格です。

  • 弁護士(検察官、裁判官)
  • 司法書士
  • 行政書士

公務員

営利追求でなく国民・市民のために働けます。

  • 国家公務員
  • 地方上級(自治体、職員)
  • 国税専門官など

会計・労務など

ビジネスの現場で活躍する専門職です。

  • 公認会計士
  • 税理士
  • 中小企業診断士
  • 社会保険労務士
  • 宅地建物取引士

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