大学のキャリア教育や企業の人材教育分野で活躍される株式会社オーシャンズジャパン代表取締役、髙橋信之さんに、就活に向けての心構えについて伺いました。

人材育成会社「株式会社オーシャンズジャパン」とは

早めにスタートすれば、就活はこわくない!

――2016年卒業となる今年度から就活スケジュールが大幅に変わり、3月1日解禁と今までよりかなり後ろ倒しとなりました。2017年卒業の今の3年生の皆さんは就活準備や進め方などどう対応すればいいのか、不安を抱いている人も多いかと思いますが、いかがでしょうか。

 就活については、以前から、早目に準備する人とおっとりと構えている人と二極化しているとよく言われています。この度、解禁日は来年3月1日と遅くなりましたが、選考は来年8月以降、内定式は10月というのは今までと変わらないわけですから、選考が短期決戦となります。それだけに、解禁日まで時間があるから…と油断してしまい、準備不足のまま選考時期に入り、いきなり就活を始めざるをえない人も出てくるでしょう。これでは、本人の力を十分発揮できず、とてももったいないことです。
 ですから、就活準備は早めにスタートしましょう。みんな一斉に始めなきゃいけないわけじゃない。フライングスタートしてもOKなんですよ(笑)。
 「就活の理想的な形」の図を見てもらえば、一目瞭然です。今夏からスタートすれば来年3月1日まで約7カ月を準備に当てられるわけです。皆さんの就活力は必ず伸びていきます。自分の「成長曲線」を早い時期に上げられるようにすれば、ちょうど力が付いた頃に解禁となるので、自信を持って活動でき、納得のいく結果が得られるはずです。
 とは言え、なかには、早目にスタートするのはいいけれど、長期間、就活のことを考えないといけなくて、余計に不安を感じるという人もいるかもしれません。でも、就活って決してこわいものじゃないんです(笑)。就活をもっとポジティブにとらえましょう。
 就活を経験することで、さまざまな企業を見られるし、今まで出会ったことがないようないろんな人と出会い、自分を見つめ直して、自分の良さを発見できる。そこから「社会で働く」ことのおもしろさが見えてくるはずです。それが「わかる」と「おもしろい」と感じるようになって、就活がどんどん楽しくなる。就活という環境をぜひ楽しみましょう。

インターンシップに積極的に参加を

――確かにとても豊かな経験を積めますよね。では〝ポジティブ就活〟の一歩として何から始めるといいのでしょうか。

 インターンシップには、ぜひ参加してほしいですね。解禁日が遅くなったことで、インターンシップを夏に加えて、秋・冬にも実施する企業が増えています。その内容も就業体験だけでなく、ワークショップやビジネスゲームを行うなどバラエティに富んでいます。情報は就活ナビサイトにたくさん出ていますから、積極的に探してみましょう。
 インターンシップの建て前は企業研究ですが、業界研究だととらえてもいいですよ。志望企業に限らず、いろんなところに参加して、自分の目で見て、その職場の雰囲気を肌で感じることがとても貴重な経験となります。また、そこで他大学の同じ3年生と出会ってつながりを持てるというのも、大きなメリットです。がんばっている仲間をつくり、お互いに情報交換しましょう。

就活ノートを作る

――自己分析についてはどうでしょうか

 同時期に進めていきましょう。単に就職のことだけでなく、皆さん自身のキャリアデザインを考えることにつながります。たとえば自分の好きなことは何だろう、何に価値観を置くのかなどを振り返ってみる、そこから職業を関連付けていくことが大事なんです。自分にとって何がいいのか、何に興味があるのかわからないまま企業を選んでいると、途中で迷ってしまいがちです。
 自分の得意なものや能力、興味を引くものは何か、自分が何をいいと思うのかといった価値観などについて、「なぜ」「どうして」いいと思ったのかと問いかけ、しっかり認識しましょう。そして、それを必ず言語化しておくことも大切です。
 自己分析とインターンシップと合わせて、就活ノートを1冊つくりましょう。インターンシップに参加したら、その企業をなぜいいと思ったのか、なぜ自分にはちょっと合わないと思ったのかなど、それらがたまれば自分のことが見えてきますよ。
 言語化することで、自分にとっての一つの明確なものさしができてきます。すると自然に企業を選べるようになるんですよ。自分の価値観と企業の価値観が合うかどうかが見えてきます。自分でしっかりと考えられるようになるのです。

就活の難しい理由

  • 就活力が最も低い初期に選考のピークが来る。
  • この時期に最も志望度の高い企業を受ける

就活の理想的な形

  • 就活力MAX時に選考のピークを迎える。
  • インターンシップや学内イベントを積極的に活用して練習を積む

就活の理想的な形

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