法曹三者を目指す2つのルートINTERVIEW各種資格の魅力&試験ガイド

皆さん、こんにちは。伊藤塾・塾長の伊藤真です。私は弁護士や裁判官、司法書士、行政書士などの法律家、国家公務員や地方公務員などの行政官を目指す方に試験の受験指導を行っている伊藤塾を主宰しています。今回は皆さんに大学在学中に資格を取得する意義や勉強する際の重要なポイントについてお話ししたいと思っています。

大学在学中に資格を取得するメリット

まず、大学在学中に資格を取得するメリットですが、やはり『自分の将来の選択肢を大きく広げることができる』ことが一番に挙げられます。例えば、大学在学中に司法試験や司法書士、公認会計士、税理士など専門性の高い資格試験に合格しておけば、就職活動などに振り回されることなく、サークルやボランティア活動など大学内外の様々な活動に参加できますし、大学卒業後もすぐに就職せずに、大学院に進学したり、海外に留学したりすることもできます。もちろん、資格を活かして一旦、民間企業などで働いた後に、その経験を活かして独立開業することも可能です。
実際、私の塾に通っている人で大学在学中に司法試験に合格し、大学卒業後に海外に留学したり、公務員や民間企業で働いたりした後に弁護士として活躍している人が大勢います。そういった人たちは、留学や企業などで働いた経験が、弁護士になってから非常に活きていると言っています。つまり、大学在学中に専門性の高い資格試験に合格することは、自分の将来の選択肢を大きく広げるだけではなく、様々な分野の経験を積むチャンスを生み、さらには将来実務についたときに同業の他の人との差別化をはかることもできるのです。

ゴールからの発想

そして、自分の取りたい資格が決まって、勉強をはじめた場合に重要なことのひとつが『ゴールからの発想』です。資格試験の勉強はあくまでも“勉強"であって、“学問"ではありません。学問とは真理を探究するものなので、学問にはゴールはありません。これに対して、資格試験には合格という目的、すなわち、『ゴール』が必ずあるのです。このゴールがあるからこそ、ゴールと今の自分の2点間を直線で結ぶ最短ルートを見つけられるのであり、その直線こそが、試験合格への最も合理的な勉強方法だといえるのです。ですから、勉強をはじめるときには、ゴールを明確にすることが極めて重要になります。ゴールから今の自分を見て、初めて今の自分に何が足りないのか、すなわち、自分がするべきことは何かが分かるのです。例えば、大学4回生の5月に行われる試験に合格しようと思ったら、そこから逆算して、試験の前日、1ヶ月前、1年前の3回生の5月と遡っていくことによって、その時点で自分が何をしなければならないのかが明確になります。このように試験合格というゴールに向けて勉強のスケジュールを立てるときにも、この『ゴールからの発想』が必要になるのです。

合格後を考える

次にもうひとつ、私が主宰する伊藤塾で『ゴールからの発想』と同じぐらい大切なこととして塾生に伝えているものは『合格後を考える』ということです。これは資格試験合格という目標のもう一歩先を考えるということです。いうまでもなく、資格は皆さんが社会で活躍するための手段・道具に過ぎません。つまり、試験に合格することも大事ですが、試験に合格することよりも、その資格を活かして具体的に社会でいかに活躍するかが非常に重要なのです。だからこそ、試験合格に向けて勉強しているときにも、ただ試験に合格することだけを考えるのではなく、合格後に自分がその資格を使って社会にどう貢献するのかというイメージを具体的に持つ、すなわち、『合格後を考える』ことがとても大切なのです。例えば、司法試験であれば、試験に合格して、自分が弁護士となって社会的弱者の方を救済するために活動している様子をイメージします。要するに、今、勉強していることが将来の自分の人生にいかなる意味を与えているのかを具体的に考えることが『合格後を考える』ということなのです。
そして、合格後の自分の活躍のイメージが具体的に描ける人ほど、モチベーションを維持しやすく、スランプから立ち直りやすいともいえます。通常、専門性の高い資格の取得を目指す場合、勉強期間がある程度、長期間になりますが、勉強を続けていく中でモチベーションを常に高く保ち続けられる、もしくは、まったくスランプに陥らないで頑張ることができる人はいません。しかし、「自分は10年後、こういう仕事で活躍したい」というような、自分の「合格後の活躍」が具体的にイメージできている人は、モチベーションの下げ幅を小さくしたり、スランプから立ち直りやすくなります。これは伊藤塾で勉強して、司法試験や公務員試験に合格した多くの人たちが「とても効果があった」と言っているものですので、既に勉強をはじめているけれども、なかなかモチベーションが維持できず勉強に集中できないという人がいたら、是非試してみてください。

一日も早く勉強をはじめること

でも、中には「自分は大学1回生で、将来何をしたいかがまだ明確ではない。だから、資格を取れと言われても、どんな資格を取ればいいかわからない」という人も多いと思います。実はそういう人ほど、早く勉強をはじめる必要があるのです。何の勉強をすればよいかというと『法律』の勉強です。この「資格検定就活ガイドブック」にも、様々な資格が紹介されていると思いますが、いわゆる就職や独立開業に有利だと言われているような専門性の高い資格試験においては、試験に法律科目がないものはほとんどありません。司法試験や行政書士試験、国家公務員や警察、消防士といった法律・公務員関係は当然として、公認会計士や税理士、中小企業診断士、社会保険労務士といった会計・経営・労務関係、不動産鑑定士や宅地建物取引主任といった不動産関係でも法律科目が試験科目となっているのです。ですから、早い段階から法律の勉強をはじめていれば、大学2回生、3回生になって、何らかの資格を取得したいと思った場合でも、ゼロからのスタートではなく、ある程度、アドバンテージを持って試験勉強に臨むことができるのです。
また、早く勉強をはじめれば、法学部の方であれば必ず学部の成績は良くなりますし、大学の授業やサークル、アルバイト、ボランティア活動などとの両立がしやすくなります。これらは大きなメリットです。これは非常に単純な話で、例えば、大学4回生の夏に実施される試験に向けて勉強するのに、2回生から勉強をはじめた人と4回生になってから勉強をはじめた人では、勉強以外に使える時間にも大きく差が出ますし、当然、勉強を開始した時期が早い人ほど試験に合格しやすいことは容易に想像できると思います。皆さんも自覚していると思いますが、自分が将来どういう分野で活躍したいかを明確にするには、大学在学中に様々な経験をすることがとても重要です。だからこそ、大学に入学してからできるだけ早い時期から法律の勉強をはじめ、将来の選択肢を広げながら、多様な経験をするための時間を確保することが大切なのです。私は30年以上、司法試験などの受験指導をしてきて、数多くの大学生と接してきましたが、1回生から勉強をはじめた人の方が、サークルやアルバイトなどと勉強をうまく両立させ、大学在学中に司法試験や司法書士試験に合格する人が多いです。

法律を学ぶこととは

最後に法律を学ぶことそのもののメリットについて触れたいと思います。それは、結果的に資格試験を受験せずに民間企業に就職した場合にも、勉強したことが活きるという点です。法律を学ぶことによって養成される法的思考力とは「未知の問題に対し、自分の頭で考え、自分の価値観で判断し、その判断結果を事実と論理と言葉で説得する力」のことを言います。つまり、社会人になって、上司やお客さんを説得するための力を大学在学中に身に付けることができるのです。ですから、大学時代に法律を勉強していて、資格試験にチャレンジしなかったからといって損をするということはありません。 

当たり前のことですが、資格は皆さんの履歴書の行を埋めるために存在するものではありません。資格は自分自身の将来の選択肢を広げ、自分が社会で活躍するための有効なツールとして活用してこそ、初めて意味があるのです。
もし資格取得について疑問や悩みがあったら、大学の生協の方や伊藤塾のような資格試験の受験指導校に遠慮なく相談してみてください。
皆さんが有意義な学生生活を送りつつ、大学卒業後に、様々な分野で活躍されることを期待しています。

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