特集 業界・企業研究でライバルに差をつける! “知る"を“チカラ"に 定番就活本完全ガイド By東洋経済

会社四季報 業界地図 2014年版

会社四季報 業界地図 2014年度版

「業界地図」は見開き2ページで、業界の現状とこれからのチェックポイントを見やすい図解で記したもの。多くの会社からいろんな大きさのものが出ていますが、東洋経済の『会社四季報 業界地図』は大学生協で7割ものシェアを独占し、就活生のバイブルに加わりました。B5ムック版1冊に2014年版でオールカラーで153業界を収録しています。

「業界地図」を使うべき3つの理由

「近頃の学生は業界研究・企業研究が足りない」と嘆く企業の人事部、大学のキャリアセンターの声をよく耳にします。その原因は、学生が怠けていることだけではありません。就職活動期間が年々短くなっているなかで、こうした下調べに費やせる時間が少なくなってきているのです。
業界研究を正しく効率よく行うためのツールが業界地図です。ただ、業界を知るための情報ならばネット上にたくさん転がっています。あふれんばかりの情報が無料で入手できる時代に、わざわざ「業界地図」を買い求める理由があるのでしょうか。
「ある」といえる理由は3つあります。第一に情報の網羅性。多くの就活生は、自分が進みたい業界を絞り切れていないでしょう。そうした学生にとってまず重要なのは、世の中にどんな業界があるのか、そしてその業界の概要をざっと知っておくことです。東洋経済の業界地図のコンセプトは「日本の業界構造を知る最も身近な手引書」。1業界2ページの見開きに、勢力分布図と『会社四季報』の業界担当記者による解説が、見やすくわかりやすくまとまっています。業界研究をいわば「つまみ食い」できるのです。掲載業界は150を超え、鉄鋼、自動車といった既存の業界だけでなく、太陽電池、水ビジネスといった新しい業界や、プロスポーツ、エコカーなどの注目業界も取り上げています。
さらに、東洋経済版の特色として、グローバルな業界動向に関する入念な記述があります。類書でも、自動車や半導体といった、以前から世界的競争が行われてきた業界には、海外企業動向に関する記述があります。では、従来ドメスティックな業界とみなされがちだった通信事業者はどうでしょうか。NTTドコモやKDDIに代表される業界です。2013年にソフトバンクが米国3位のスプリント社を買収して以来、競争・再編は世界規模に拡大してきています。こうしたグローバル動向をどこよりも入念にフォローしています。
第二の理由は各業界を統一的な基準で整理していることです。企業や業界団体のHPを通じて入手できる無料の資料は数多くあります。ただ、そうした資料の一つひとつは業界を俯瞰するにはあまりにも断片的で、整理しようにも時間がかかります。雑多な情報を、わかりやすく図解の形に整頓してあるメリットは計り知れません。
第三の理由として情報の信頼性があります。本文を執筆しているのは、担当業界を持って日頃から業界をウォッチしている『会社四季報』の業界担当記者です。投資家や経営コンサルタントやエコノミストなどの経済のプロにも信頼厚い『会社四季報』に携わっている記者は、経済・財務に関する高い専門性をもっています。自分の一生を賭ける就職に際して、有料媒体を責任をもって提供する出版社の情報と、無責任なネットの情報と、どちらを使うべきかは自明でしょう。

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業界内での関係をビジュアルでつかもう

では、掲載項目と具体的な使い方の一例をご紹介します。まず、業界名の左側にある1行で書かれた業界タイトルを見てみましょう。業界名とこの1行だけを読みながらページをどんどんめくります。1冊読み終えるころには、経済社会全体がどのようになっているのかがつかめてきたはずです。
次に業界の様相がズバっとわかるのが「天気」です。業界名の下の天気マークが「業界天気予報」で、快晴、晴れ、薄曇り、曇り、雨、大雨の6つの天気図で業界のいまとこれからが表示されています。天気は市場全体の拡大・縮小の状況を示しています。それは、業界に属する会社の利益の状況(増減させている会社の割合や増減の勢い)ということになります。なぜそうした業況になるのかを、本文コメントで確認しましょう。目的意識をもって読めば頭に入りやすくなります。
次に、右ページの欄外上にある「業界規模」を見てみます。業界全体の売上高や販売数量など、マーケット全体をつかむのに欠かせない数字です。
メインの「地図」欄はまさに「業界地図」そのものです。あまりあれこれ考えなくても、ロゴや枠の大きさで直感的に業界構造を捉えられるようになっていますが、一つの方法として「3つのC」に注目してみるやり方をご紹介しましょう。
(1)市場(Customer)……どんなお客さんがいてどれくらいの市場規模があるのか
(2)競合(Competitor)……ライバルがどれくらいいて、どんな強みや弱みがあるのか
(3)自社(Company)……売上・利益や市場シェアはどのくらいか
先ほど見た「業界規模」が(1)の市場にあたるので、地図欄で業界のキープレーヤー((3)自社、(2)競合)をながめてみましょう。各社の売上高で業界内でのウェイトがわかります。業界順位やシェア、業績や提携・出資関係なども必ずおさえておくべきポイントです。
ここまでで、業界の現状、全体感、勢力図がつかめました。そうしたら、「本文」を読んでください。もちろん「本文」を読みながら「地図」で確認するというやり方でも結構です。読み解くポイントは、なぜこうした勢力図になるのかということと、各社の利益を決めるのは何か(どうやってもうけているのか)、さらに今後勢力図が変わる要因は何かという3点です。
会社が属する業界が成長産業なのか、成熟産業や衰退産業なのかは重要です。また、鉄鋼や半導体と言った景気変動の影響を受けやすい業界と、医薬品や食品のように受けにくい業界があります。業界のなりたちや利益の構造、将来性を推測する基本動作が身につけば、興味をもった会社が業界地図に載っていなくても、簡単に「マイ定義」の業界地図がつくれるようになってきます。
左ページの「四季報記者のチェックポイント」では、シェアや市場規模の推移、業界トレンドなどが図解・グラフ化されています。「業界キーワード」とあわせて、志望する業界のものは必ず理解しておきましょう。記者のチェックポイントと並んで、「もうけの仕組み」が東洋経済の業界地図の特長的な部分です。ここでは、「本文」でみた「利益を決める要因」の前提となるビジネスモデルや原価構造がわかりやすく図解され、業界の収益構造を理解することができます。使われている単語からお金の流れまで、業界では常識の基本事項です。この欄を押さえずに面接に臨むことのないようにしましょう。
「オススメ情報源」は、四季報記者が業界をもっと深掘りしたい人におすすめのウェブサイトや書籍を紹介しています。「注目の会社」では、業界内で今後に期待が持てる企業などをピックアップ。各業界のホットトピックを解説する「業界キーワード」や「平均年収・平均年齢」も就職情報として有益です。さらに、購入者限定の購入特典があります。前年版など特別コンテンツが閲覧でき、過去1年で業界がどのように変化したのかといった推移を知ることができます。購入金額以上のお釣りが来る充実した内容が『会社四季報業界地図』の特長です。

業界地図の見方

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