[特集]“知る”を“チカラ”に定番就活本 完全ガイド

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会社四季報 業界地図 2013年版

会社四季報 業界地図 2013年版

「業界地図」は見開き2ページで、業界の現状とこれからのチェックポイントを見やすい図解で記したもの。多くの会社からいろんな大きさのものが出ていますが、東洋経済の『会社四季報 業界地図』はB5ムック版1冊に2013年版で141業界を収録し、他を圧倒する過半のシェアを獲得しています。現在並んでいる2014年版はさらに業界数増加の見込みです。

業界地図の見方

業界内での関係をビジュアルでつかもう

業界研究を正しく効率よく行うためのツールが業界地図です。東洋経済の業界地図は、就活生にもなじみ深い“旬”のテーマを盛り込んで業界を選定していることが大きな特色です。掲載業界は150を超え、鉄鋼、自動車といった既存の業界だけでなく、太陽電池、水ビジネス、スマートフォン、スマートハウスといった新しい業界も取り上げています。

1業界2ページの見開きに、勢力分布図と『会社四季報』の業界担当記者による解説が、見やすくわかりやすくまとまっています。

まず、業界名の左側にある1行で書かれた業界タイトルを見てみましょう。1ページごとにじっくり見ていく前に、業界名とこの1行だけを読みながらページをどんどんめくっていきましょう。1冊読み終えるころには、経済社会全体がどのようになっているのかがつかめてきたはずです。

次に業界の様相がズバっとわかるのが「天気」です。業界名の下の天気マークが「業界天気予報」で、快晴、晴れ、薄曇り、曇り、雨、大雨の6つの天気図で業界のいまとこれからが表示されています。天気は市場全体の拡大・縮小の状況を示しています。それは、業界に属する会社の利益の状況(増減させている会社の割合や増減の勢い)ということになります。なぜそうした業況になるのかを、本文コメントで確認しましょう。目的意識をもって読めば頭に入りやすくなります。

次に、天気の右にある「業界規模」を見てみましょう。業界全体の売上高や販売数量など、マーケット全体をつかむのに欠かせない数字です。ここは小さいながら重要な欄で、国内携帯電話業界の売上高17・2兆円(大手3社計)は、世界全体のテレビ出荷金額約9兆円の2倍近くもあるといったことがわかります。

メインの「地図」欄はまさに「業界地図」そのものです。あまりあれこれ考えなくても、ロゴや枠の大きさで直感的に業界構造を捉えられるようになっていますが、一つの方法として「3つのC」に注目してみるやり方をご紹介しましょう。
①市場(Customer)…どんなお客さんがいてどれくらいの市場規模があるのか
②競合(Competitor)…ライバルがどれくらいいて、どんな強みや弱みがあるのか
③自社(Company)…売上・利益や市場シェアはどのくらいか

先ほど見た「業界規模」が①の市場にあたるので、地図欄で業界のキープレーヤー(③自社、②競合)をながめてみましょう。各社の売上高で業界内でのウェイトがわかります。業界順位やシェア、業績や提携・出資関係なども必ずおさえておくべきポイントです。

ここまでで、業界の現状、全体感、勢力図がつかめました。そうしたら、「本文」を読んでください。もちろん「本文」を読みながら「地図」で確認するというやり方でも結構です。本文を執筆しているのは、担当業界を持って日夜取材・執筆に励んでいる『会社四季報』の業界担当記者です。読み解くポイントは、なぜこうした勢力図になるのかということと、各社の利益を決めるのは何か(どうやってもうけているのか)、さらに今後勢力図が変わる要因は何かという3点です。

会社は属する業界によって成長が規定されます。成長産業の一角にあれば自社も売り上げを伸ばしやすいですが、成熟産業や衰退産業で自分の会社だけ売り上げを伸ばすのは至難の業です。鉄鋼や半導体と言った景気変動の影響を受けやすい業界と、医薬品や食品のように受けにくい業界があります。業界のなりたちや利益の構造、将来性を推測する基本動作が身につけば、興味をもった会社が業界地図に載っていなくても、簡単に「マイ定義」の業界地図がつくれるようになってきます。

こちらのページの「四季報記者のチェックポイント」では、シェアや市場規模の推移、業界トレンドなどが図解・グラフ化されています。ポイントが一口でまとまっています。「業界キーワード」とあわせて、志望する業界のものは必ず理解しておきましょう。

記者のチェックポイントと並んで、「もうけの仕組み」が東洋経済の業界地図の特長的な部分です。ここでは、「本文」でみた「利益を決める要因」の前提となるビジネスモデルや原価構造がわかりやすく図解され、業界の収益構造を理解することができます。使われている単語からお金の流れまで、業界では常識の基本事項です。当然その業界に属する会社の面接官にとってもそうだということは容易に想像できますね。この欄を押さえずに面接に臨むことのないようにしましょう。

「元気企業の秘密」では業界で伸びている企業の強さの秘密がわかります。「平均年収・平均年齢」は代表的な会社2社分に過ぎませんが、業界水準が読み取れます。

業界地図は業界を絞るためのツールではない

就活を経験した先輩が会社を選ぶにあたって、最も重視しているのが「業界」です。「自分は金融よりもメーカー向きだ」とか「商社中心に回った」といった先輩の声をよく聞くのではないでしょうか。

ところが、「業界」を明確に定義したものはありません。言葉上の定義は、「関連する商売をしている会社の集まり」ということになりますが、どこまで「関連」に含めるのかは人それぞれです。家電メーカーと家電量販店は業界が違うという人もいれば、同じ家電に関連するということでひとくくりに捉える人もいるといった具合です。

たとえば「ペットに関する会社に就職したい」と思う人は、「ペット業界」にどんな会社を含めようかと考えてみてください。ペットそのものの売買はもちろん、ペットフードやケア用品の製造・販売、ペット用医薬品や写真館なども挙がってくるかも知れません。ペットOKのマンションや旅行など、どんどん広がっていけば、それが自分だけの「ペット業界」の定義になります。こうして最初はペットフードぐらいしか思いつかなかった業界関連企業が、どんどん広がっていけば、それだけ志望企業が増えてくるのです。

人がひとりでは生きられないのと同じように、どんな会社でも単独で存在することはありえません。お客さんやほかの会社と取引や出資などの関係を築きながら、事業を続けています。自分の興味がある分野を業界という枠まで広げることで、会社と会社との関係性がみえてきます。事業に必要なお金を出す・出される出資関係、完全な支配下におく親子関係、商品を納める取引関係、限られたパイをめぐっての競合関係、一緒に事業をおこなう提携関係等々です。

人がひとりでは生きられないのと同じように、どんな会社でも単独で存在することはありえません。お客さんやほかの会社と取引や出資などの関係を築きながら、事業を続けています。自分の興味がある分野を業界という枠まで広げることで、会社と会社との関係性がみえてきます。事業に必要なお金を出す・出される出資関係、完全な支配下におく親子関係、商品を納める取引関係、限られたパイをめぐっての競合関係、一緒に事業をおこなう提携関係等々です。

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