公務員試験を突破した人チャレンジする人に聞く

ここ数年、公務員人気は高く、「狭き門」となっています。
その門を突破するにはどうすればいいのでしょうか。
そこで、見事、合格した人と、今、まさにチャレンジ中の人たちに、
志望動機や勉強の仕方などについてうかがいました。

消防官

どんな仕事をするのか?

研修で技術を身につける

採用されると、まず、「消防学校」に入学します。東京消防庁の場合、全寮制の消防学校で約9ヶ月~1年間、必要な専門知識の習得、業務訓練を受け、各消防署に配属されます。
消防官には、消防隊、救急隊、救助隊といったさまざまな部隊がありますが、建造物の高層化、電子化など、社会の変化に伴い、その業務は多岐にわたっています。災害時のレスキュー活動なども含まれます。勤務は、基本的には1週40時間で、週休2日制です。消防隊、救急隊などに配属された場合は、当番、非番、週休日をシフトする交代制で勤務します。
市町村によっては、欠員がない場合、採用試験が実施されないことがあるので、注意が必要です。

試験【例】の概要 受験スケジュール例

※受験資格・試験科目等については、変更の場合もあるので必ず試験要項で確認すること

受験資格

年齢制限などが自治体によって異なり、職務上、身長、体重、視力などについて身体要件が設けられている。学歴、学力レベルによる区分がなく同じ採用試験を行う自治体もある。大学卒業程度の区分では、年齢制限は試験年の4月1日現在21歳以上29歳未満あるいは25歳未満とするところが多い。大学卒業または卒業見込みの学歴要件のあるところも多く、男女別に区分されているところが多い。
東京消防庁の場合:
Ⅰ類は21歳以上30歳未満の者、または大学卒業または、試験の翌年3月卒業見込みの者。
Ⅱ類は19歳以上30歳未満の者。
Ⅲ類は18歳以上22歳未満の者。

消防署勤務

人命救助、消火活動とともに、火事を未然に防ぐ活動も大切。

グローバルEYE(京都本校)/龍谷大学 文学部 2011年卒業/もんぜん こうじ さん

アポなしで消防署を訪問して大感激。

小学3年生の頃、学校の避難訓練に来られた消防士の方の規律正しい姿が、純粋にかっこいいなと思い、とても印象に残りました。その後、大学生の時に、母親の体調が悪くなって救急車を呼んだのですが、家族みんなが動揺しているなか、救急隊の方々は迅速で的確な対応をされてて、大きな安心感を与えていただきました。それで、自分も人の命を救う仕事に就きたい、消防士になろうと決意しました。
大学2年生の時、消防署を見学したいと思って、京都市下京消防署をアポなしで訪ねたんです。突然だったのに、消防隊員の方が、庁舎や機材の説明、消防士としての生活などを、2~3時間ほど、ていねいに話してくださって、大感激でした。それが、京都市消防局を目指した大きな理由の一つです。

スクールに通って、モチベーションアップ。

それで、大学2年生の冬頃から、スクールに通いましたが、受講生みんなが同じ目標に向かっているのが、魅力の1つですね。それと、このスクールは、合格者によるチューター制度があり、担当の方がちょうど僕が第一志望だった京都市消防局の合格者で、熱心に教えていただき、意欲が高まりました。

京都の歴史、伝統文化を守り、伝える。

入署してからは、1年間、消防学校で学び、今年4月から警防課に配属されました。災害が発生したら、消防車で現場に駆けつけ、人命救助、消火活動を行うのが、一番大きな仕事です。
京都市は、とくに文化財など歴史的な建造物が多く、先輩方が延々と守ってきて、今に伝えられている歴史や伝統文化を、守り、後世につないでいくことも、大きなやりがいです。また、京都市消防局では、1年に1回、高齢者世帯を回ったり、3年に1回、全世帯を回って安全確認を行うのも仕事の一つです。消防士は、火事を消すのが仕事だと思っていたのですが、先輩方が熱心に活動されているのを見て、未然に火事を防いでいく、地道な活動も大切なんだとあらためて思いました。まだまだ覚えなければならないことばかりですけど。

各自治体の試験特徴をよくつかもう!

消防士試験は、各自治体によって、体力重視か勉強重視か、さまざまです。さらに、勉強は中でも人文科学、自然科学など優先分野も違います。だから、受験地の試験内容をよく調べて、対策を立てて勉強してください。体力面では、消防学校に入ってからかなり鍛えられるので、基礎的な体力さえつけていれば、問題ないかなと思います。

消防署志望

消防官のさらに先も見据えて、モチベーションを高める。

グローバルEYE(大阪本校)/阪南大学 流通学部3年生/たさき かずま さん

救急隊の対応に感動し、消防官への興味がわく。

僕は、中1の時からずっと柔道をやっているのですが、その道場の先輩に警察官がいらっしゃって、警察官という仕事っていいなと思っていたんです。でも、去年、祖父が脳梗塞で亡くなったのですが、1時間ぐらい誰も気づかなくて、何もできなかったことが悔やまれて…。その時、救急車の人たちが、とても良くしてくれて、すごいなと思ったんです。このことをきっかけに、消防官に興味がわいて、目指すようになりました。

スクールで学んで、着実に実力アップ。

今年5月から、スクールに通っています。ここは少人数で、個人的に先生への質問などもしやすそうだし、全体的にフレンドリーな雰囲気で、自分に合っていると思って、決めました。
まだ、勉強を始めたばかりなので、今は、数学、憲法、世界史などをやっています。大学は流通学部なので、講義でそういった科目はないので、一からやっています。なかなかむずかしいです。でも、スクールではDVDで学習ができるようにもなっているので、それで何回も復習しています。
スクールに通う前に、自分でちょっと過去問に取り組んでみたことがあったのですが、まったくわかりませんでした。でも今、授業を聞いてから、その過去問をやってみたら、「ああ、授業で先生が言っていたな」と、すごくよくわかって解けたんです。少しずつだけど、ちゃんと前に進んでいるんだと、とてもうれしかったです。

1日平均3時間は集中して試験勉強。

大学の授業と、公務員試験対策とは、内容が違うので、両立させていくために、今までにないくらい勉強してます(笑)。公務員試験対策としては、スクールのDVDでの復習なども合わせて、1日4~5時間ぐらいやるときもあります。平均3時間くらいでしょうか。
しんどい時もありますけど、やっぱり、どうしても消防官になりたいので、がんばれるというか、あまり苦になりません。今だけ我慢したら、将来、消防官になれると思って、がんばっています。

さらに先の目標は救急救命士。

消防官になってからのことは、まだ早いかもしれないんですが、いずれは救急救命士の資格を取りたいなと思っているので、入ってからもがんばれるように、もっともっとモチベーションを高めていきたいと思っています。