スタディガイドマガジン「すたマガ!!」2009・秋号
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特集1 キャリアアップの提案・甲南大学 4年間で、社会で通用する人間力を養う
就職部をキャリアセンターと改称して6年。 甲南大学では、入学時から積極的に新入生への就職支援活動を行っています。
中井 伊都子氏
中井 伊都子(なかい いつこ)

甲南大学 法学部 法学科教授。キャリアセンター所長。専門は国際法、人権保障、ヨーロッパ人権裁判所。



授業以外にも多種多様なプログラムを用意。入学してすぐに就職活動へ。
1年生から、さまざまな講座を開き、就活を導いておられます。
 本学では6年前に、就職部を「キャリアセンター」という名称に変更しました。単に学生たちの「就職という出口を世話する機関」でなく、「キャリア(人生設計)をどのようにしていくのかを考えさせ、サポートする機関」として位置づけようという意図からです。
 キャリアをどうするか、そしてそれぞれが掲げた「目指す目標」をバックアップし、キャリアセンターの指導方針である「人間力」をつけさせるセミナーを1年生から授業として取り入れ、また授業外にも用意しています。
 本格的な就職活動を行う3年生の秋まで、入学式から「たった2年半」しかありません。本当は、入学したその日から就職活動を始めさせたい気分なのです。
1年生は、やっと受験勉強から開放されて、正規の授業はともかく、課外セミナーを受ける気にならないのではないでしょうか?
 教員が常に、「もう動いてないといけないですよ」「時間は全然ないですよ」と声をかけます。正直、「脅し半分」(笑い)です。その結果、セミナーによっては、1年生が100名以上参加することもあります。
意外に、1年生から目覚める学生が多いのですね。
 セミナーを受けた学生が、受けていない学生にも伝えます。それが、「ぼんやりしてられない」という焦燥感につながるようです。
 それと学校行事は、すべてメールで送るシステムなので、学生も必ず連絡を見ますから、啓発されていると思います。もちろん、そのメールは携帯電話にも送信されます。
5月頃にマナー教室「マナーを学ぼう!」を開講されています。
 敬語が使えない、きちんと話せない、文章が読めないという広い意味での国語力が落ちていることを、どの教員も切実に感じています。社会人として、人間として当たり前の部分が欠けている、その部分にはてこ入れをしていこうと思っています。マナー教室は、実は学生にも人気が高かったですね。
キャリアセンターと改称して6年、振り返ってみていかがでしょうか。
 セミナーなどによるバックアップを強化したせいか、2009年3月の卒業生の就職率はとても高かったですね。就職希望者の占める就職者の割合は97.1%と、良い結果を残せました。このような様々な取り組みが認められ、文部科学省の現代GPとして採択されました。


キャリアセンターの指導以外に先輩が後輩を育てる面倒見のよい伝統
貴大学の学生は「明るい」「発想が柔軟」「協調性に富んでいる」など社会からプラス評価を受けておられますが。
 創始者の平生釟三郎が掲げた「徳育、知育、体育」を、本学の教育理念としています。徳を積み、知識を吸収し知恵に変えること、また健康であることも生きる上で大事な要素です。これらが三位一体で「人間力」をつくります。キャリアセンターでも「人間力」のある学生を育てることを指導目標にしています。
中井 伊都子氏
起業家も多いと聞いています。
 特にそのように指導しているわけではありませんが、実際に企業(工場)見学をしたり、卒業生の仕事を見せる機会を設けていますので、それが起爆剤になっているかもしれません。就職だけでなく、いろいろな選択肢があることは授業でも伝えています。
 とはいえ、全体的な学生気質としては、積極的な学生はそんなに多くはありません。一人だけ目立つことは格好の悪いことだという概念が強くあるようです。
どの時点で学生が育ち、変わっていくのでしょうか?
 就職活動が終わった4年生が後輩をみる「OBF」という組織があります。「学生の(of Student)、学生による(by Student)、学生のための(for Student)」の略なのですが、エントリーシートの書き方、面接の受け方など、4年生が3年生を指導します。時には1年生の授業に来てもらったりもします。
 私たちが口をすっぱくして言うよりも、先輩の背中を見ることが、とても大きな影響があると思います。4年生の指導で、だんだん3年生がぴりっとしていくんですね。
 また、8万4000人のOB、OGもサポートしてくれます。母校が好きで、セミナーの講師として戻ってきてくれる、そういう卒業生がいるのは本当にありがたいことですね。それが当大学の特徴の一つでもあります。
インターンシップは大変有効だとお聞きしました。
 1〜4年生のどの時点でも行くことが可能で、約100社にご協力いただいています。「企業で働くこと」の心がけを行く前に教え、実際に仕事を体験させていただき、そのあと人事の方に来ていただいて総括の討論会をしています。ここから一番近いのは東灘区役所で、地方公務員をめざす学生には絶好の体験先になっています。インターンシップから帰ってくると、びっくりするぐらい学生は変わり、突然勉強し始めます。


資格を取得することで自分の自信につなげる、それが最も大切
資格取得に向けて、キャリアセンターではどのようなバックアップをされていますか。
 キャリアセンターとしてはこういう資格をとってみない? という薦め方はしません。むしろそれは、教員の仕事になってきます。私は法学部で教えていますが、個別に相談を受けていろいろな将来の話をしながら、「だったら資格をとったらどうなの?」という指導を個別にしていきます。
生協とタイアップした「キャリアアップ講座」のパンフレットは充実していますね。
 人数が足りなくて開講できなかった講座がいくつかありましたが、昨年開講出来なかった講座も、今年は希望者があればやりたいです。2010年度も、前年度同様の数は開きたいと思っています。
具体的に人気があるのは、どんな講座ですか?
 秘書検定、簿記、ビジネス法務検定など。色彩検定はアパレル関係では必要なので、受ける学生は多いですね。医療事務は普遍的に人気があります。
 また、公務員になりたい学生は増えています。特に地方出身で卒業後、地元に帰る学生で「公務員試験対策講座」を受講する人は多いです。公務員試験は当大学で、毎年合格率が上がってきています。
中井 伊都子氏
見聞を広げることを目的とした受講生もいるとお聞きしました。
 マスコミ就職試験対策講座には、プロデューサーなど現場の方に来ていただいています。もちろんマスコミを目指す学生が来るのですが、就職希望ではないが裏側を知ってみたかったという学生も受講しています。学生の刺激になっているという点では、講座の内容が、「知育」教育の一環にもなっているということですね。マスコミだけでなく、金融機関、証券会社の方にも来ていただいており、いわゆる業界の研究会と考えていただいてもいいかもいしれません。
やはり資格取得は就職に有利でしょうか?
 本学は関西圏の中堅大学ですが、もっと知名度の高い私大、国公立もあります。そんな中で、本学の学生が就職戦線に立ち向かうために、資格があることで選択肢が広がる可能性はあります。ただし、それをすべての企業が評価するか否かは別問題です。それよりも、自分が決めたハードルを、自分で乗り越えることが自信につながる、それが一番の利点です。だから、なんでもいいので目標を決めて頑張ってほしいのです。決してムダにならないと思います。

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