スタディガイドマガジン「すたマガ!!」2009・秋号
HOME 主要資格講座案内 資格試験スケジュール 検定試験スケジュール スクール別・資格講座取り扱い一覧
特集1 大学生のキャリアアップのポイント 4年間で、社会で通用する人間力を養う 特集2 カリスマ講師に聞く「力になる資格とは?」 特集3 TOEIC®が「使える資格」といわれる理由 企画 最強テキストを使いこなして TOEIC®にチャレンジしよう TOEIC® スピーキングテスト/ライティングテスト “食"の知識力チェック!!
HOME > 特集1:DO! CAREER UP > キャリアアップの提案・和歌山大学 大学生のキャリアアップのポイント
特集1 キャリアアップの提案・和歌山大学
大学生のキャリアアップのポイント  本庄 麻美子氏
和歌山大学では、各学部生にフィットしたキャリア支援を行うために、各学部が進路・就職支援室を立ち上げて、独自の活動をしています。
本庄 麻美子(ほんじょう まみこ)

和歌山大学経済学部助教兼キャリアデザインオフィス室長代理。和歌山大学経済学部卒業後、企業で人事採用コンサルティングの企画営業・営業支援に携わる。企業採用セミナー企画運営や面接官、大学での就職ガイダンス講師を経て現職。2004年、厚生労働省指定キャリア・コンサルタント能力評価試験合格。CDA資格取得。3歳・1歳の2児の母でもある。



学部ごとに進路・就職支援室を開設。独自の取り組みで学生をサポート
経済学部の学生を対象として就活サポートを行う「キャリアデザインオフィス」を立ち上げておられます。
 和歌山大学には経済学部をはじめとして、教育学部、システム工学部、観光学部と4学部があります。経済学部の学生は一般企業や公務員へ進路を希望する学生が多く、教育学部の学生は教職への進路を希望する学生が多いなど、各学部とも進路の方向性が異なります。方向性が異なる学生を同じ方法で支援していたのではあまり良い結果が望めないということがあり、各学部に学生を支援するオフィスがあります。経済学部の学生の進路・就職支援するのが、「キャリアデザインオフィス」です。2004年に、他学部に先駆けて立ち上げ、続いて各学部の支援室が設置されました。
 本学は都心から離れているためか、学生は比較的のんびりしており、就活のスタートが全国平均に比べて約1ヶ月遅いというデータが以前はありました。2004年に「キャリアデザインオフィス」を立ち上げてからは、学生の就活への意識も変わり、スタート時期も早くなっています。
 大学全体としては、「学生支援課就職支援室」が行っています。役割としては、「学生支援課就職支援室」が、主に企業の窓口になり、本学の進路に関する調査を取りまとめています。各学部生の相談に対してアドバイスをしたり、キャリア教育を正規科目に導入するなどの具体的な取り組みは、学部が行うというように、棲み分けています。
「キャリアデザインオフィス」では、具体的にどのような取り組みをしているのですか?
 まず、私たちのミッションですが、大きく3項目あります。1つ目は「進路決定時の満足度を高めるサポート」。2つ目は「中間層のボトムアップ」3つ目は、「OBで組織している社会人組織との接点を持ち、支援する」。様々なイベントや講義を通じて、「なぜ、働くのか」「人生において何が大切と思うのか」という価値観や職業観を明確にしながら、OB・OG組織との接点を持つことで、イメージ先行の就活に待ったを掛けます。
 OB・OGとの接点は、キャリア教育の講義の一環で社会で活躍しておられるOB・OGを招きパネルディスカッションを開催したり、OB・OGの寄付講座「現代実践知識論」ではオムニバス方式で講義いただいたりと、様々なところであります。その中で自らの今後の進路を考えるために幅広い視野で職業観を養います。
パネルディスカッションでは、学生からどのような質問があるのでしょうか。
 「入社前と後のギャップ」について、「1日のスケジュール」などが多いですね。また「プライベートと仕事との両立」に関する質問も増えています。最近は、ワークライフバランスの問題も気になるようです。
就活を経験した4回生が、3回生をサポートする活動も活発とお聞きしています。
 「スチューデントリンク」という取り組みで、就活を経験した4回生の学生が組織している学部公認団体です。現在の学生で5期目になります。座談会や自己分析講座、グループディスカッション、業界別セミナーなどを学生が自ら企画立案から運営まで実施し、3回生を支援しています。歳が近く、何でも話せる立場の先輩が支援するため、3回生にとっては心強い存在と思います。
本庄 麻美子氏
カウンセリングなども行っているとお聞きしています。
 昨年度は、延べ相談件数が800件ありました。利用者は多いと思います。履歴書やエントリーシートの添削をはじめ、模擬面接、内定者やOB・OGの紹介などの依頼もありsます。これらの相談だけでなく、「どうしてもやりたいことがあり、諦めきれなくて悩んでいる」といったことや、「念願の企業の内定を取ったが、親が反対している。どうすべきかわからない」といった深刻な問題まで、さまざまな相談があります。
先生は、キャリアデザインオフィスの室長代理としての活動だけでなく、教鞭も執っておられるそうですね。
 3回生を対象とした「キャリアデザイン」という専門教育科目を担当しています。先ほど申し上げた、「なぜ働くのか」といったことや、自分の興味・能力・価値観を明確にするための授業で、約80%の学部生が受講しています。
 また、この授業以外にも、1回生が必須科目となっている「基礎演習」で教員と共に「学びのデザイン」について考える取組を始めました。最初に「学びのデザインシート」を配布し、「和歌山大学を選んだ理由」や「将来の目標」などについて記入し、ディスカッションをします。3回生になったときに、1回生時に書いた「学びのデザインシート」を前にして、2年間で考えに変化があったのか否かを見比べてみて、新たに目標を設定するという試みです。いずれも今年初めての取り組みなので、2年後が楽しみです。


資格取得には、目的意識が大切。「とりあえず」はマイナスイメージも
学部生に、人気の資格を教えてください。
 経済学部ですから、公認会計士や税理士資格を取得したいという相談を受けることが多いですね。相談を受けたときは、「なぜ、取得したいのか」という理由を聞くようにしています。「何となく」や「取得することで有利になると思う」という人は多いのですが、それは正しいとは思えません。資格取得に大切なのは目的意識です。履歴書やエントリーシートに取得資格名を、脈絡なく、たくさん書いているのを見ると、「何がしたいの?」と聞きたくなるのは人情ですよね。面接で取得の理由を問われたときに言葉に詰まるようでは逆にマイナスだと思います。大切なのは「取得して、どうしたいのか」という今後のことなのです。ただし、TOEICは、自分の英語力を見極めるためにも、チャレンジしておくべきだと思います。
キャリアデザインオフィスの、今後の取り組みを教えてください。
 先ほど、本学部のOB・OG会が活発と申し上げました。スチューデントリンクのOB・OGが中心となって、OB・OG会の中で若手組織として「オレンジハウス」を立ち上げました。これにより高齢化が進むOB・OG会の活性化も図りながら、接点をさらに密に持ち、就活支援も強化したいと思います。
 また、本学部のOB、OGには第一線で活躍している人が多いので、「わだいの人プロジェクト」としてWeb上で公開し、在学生に伝えたいと思います。卒業生に素晴らしい人がいることを知ると、それが自信につながりますから。
 それから、大学生協にも協力をお願いして、実践力を養う取り組みをスタートさせました。それは、専門教育科目「社会人基礎力」の中で大学生協から学生にミッションを出していただくというものです。出されたミッションの問題解決を目標としてチームでフィールドワークやプレゼンを行い、自分の強みや弱みを発見していくという試みです。
本庄 麻美子氏
さまざまな取り組みがありますね。最後に、新入生にメッセージをお願いします。
 大学の4年間はあっという間に過ぎてしまいます。4年間の間に何でもいいから、「これだけは頑張った」「これだけは誰にも負けない」ということに取り組んでほしい。1つだけでいいのです。部活でもボランティアでも、やり切ったという経験が自信につながります。そして、とにかく新聞や本を読んでください。レポートをはじめ、エントリーシート、履歴書などを書くときも、読書量が物を言います。もちろん、実社会に出てからも役に立ちます。4年間をどう過ごすかが、就活はもちろん、その後の人生に大きく影響を与えると思います。

ページTOPへ戻る

特集1DO! CAREER UP TOPに戻る

すたマガ!! HOMEへ戻る

HOME > 特集1:DO! CAREER UP > キャリアアップの提案・和歌山大学 大学生のキャリアアップのポイント