スタディガイドマガジン「すたマガ!!」2009・秋号
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社会人になる前に取得しておくべき資格は?
TAC情報処理講座講師 錺 昌彦さんTAC情報処理講座講師 錺 昌彦さん
人気の「初級シスアド試験」に代わる「ITパスポート試験」とは?
 情報処理に関する資格で、最も人気の高い資格に「初級システムアドミニストレータ(初級シスアド試験)」がありました。ところがこの資格は、2009年4月に実施された春期試験で廃止になり、この資格に代わる資格として「ITパスポート試験」が実施されることになりました。
 「初級シスアド試験」も「ITパスポート試験」も国家試験である情報処理技術者試験に含まれるのですが、従来の試験体系では、大きく「システム利用者(エンドユーザー)向けの試験」と「システム開発者(エンジニア)向けの試験」の2系統に分けることができました。具体的には、「利用者向けの試験」は、コンピュータを使って仕事をする人に必要な基礎的な知識と技術を学び、「開発者向けの試験」はシステム開発に関わる人に必要な基礎的な知識と技術を学ぶための資格試験でした。「利用者向けの試験」の入門レベルが「初級シスアド試験」で、「開発者向けの試験」の入門レベルが「基本情報技術者試験」でした。このように2系統に分けていた試験体系を一本化して、「ITパスポート試験」と「基本情報技術者試験」を縦に並べたのが新試験体系です。
 今では、どのような職種であってもコンピュータを使わない仕事はないといっても過言ではありません。そのため、情報処理に関する基礎的な知識と技術の糸口を、今まで以上に広く浅く設けることで、より専門的な学びへと発展しやすくするために一本化されました。そのため、「ITパスポート試験」は、情報処理に関する基礎的な資格ではなく、すべての職業人に必要な資格と考えてください。
情報処理に関する知識を広く浅く学ぶことが基本
 「ITパスポート試験」は、「ストラテジ系」「マネジメント系」「テクノロジ系」の3つのテーマから出題されます。「ストラテジ系」とは、企業における経営戦略に関すること、「マネジメント系」とは企業におけるコンピュータシステムの開発と運用に関すること、「テクノロジ系」とはIT技術全般に関する内容を指します。
 ITに関することだけを勉強するのではなく、業務に関することやシステム開発に関することも勉強します。会社のお金の流れを把握するために簿記・会計に関することも勉強しますし、著作権法・労働者派遣法・不正アクセス禁止法など「コンプライアンス(企業の法令遵守)」に関することも勉強します。今、企業のコンプライアンスに関する知識は、ビジネスマンにとって必要不可欠です。これらのことからも、「情報処理に関することを広く浅く学ぶ」という意味がわかると思います。
 コンピュータを使わないで仕事をすることは考えられない今、他のジャンルで学んだことを活かすための資格が「ITパスポート試験」だと考えてください。コンピュータは道具に過ぎません。この道具を使って何をするのかという目的がなければ意味がありません。「ITパスポート試験」の修了後は、より深くコンピュータに関わりたければ「基本情報技術者試験」にチャレンジすればいいですし、英語や簿記や宅建など興味のある分野の勉強をすればいいのです。
しっかり勉強すれば必ず役に立つ!「ITパスポート」は“使える"資格
 「ITパスポート試験」の講座では、コンピュータを使いません。そのため、受講者の方が驚くことも珍しくありません。運転免許を取得するときに、自動車を運転する「実習」と、法律や車の構造などを学ぶ「学科」の2つがあります。これと同じで、ワープロや表計算に関する各種検定試験は操作技能を、「ITパスポート試験」は知識を評価する資格試験になります。よって、「ITパスポート試験」の講座は操作技能を身につけるのが目的ではなく、コンピュータの知識を広く、浅く学ぶのが目的と考えてください。時間が限られているので、学習は詰め込みスタイルで進みます。通常の大学の講義とは印象が違うため、大学生の方は少し戸惑うことが多いようです。とはいえ、5回ほど講義を受講すれば慣れるため、安心してください。
 試験は、春と秋の年2回、実施されます。標準的なカリキュラムを例に挙げると、1回あたり3時間の講義を20回受講が基本です。20回の内、基本的な用語や考え方を解説する基本講義が15回、問題演習を実施する直前対策が5回となります。例えば、10月の試験に向けて5月からスタートすると5月と6月が基本講義、9月と10月が直前対策となります。
 講義は、「正しく理解」して、「しっかり覚える」。さらに「問題演習」という順序で進みます。「実習がないのであれば、テキストがあれば一人でも勉強できるのではないか」と考えがちですが、とにかく試験範囲がとてつもなく広いため、ポイントを押さえないと対応できなくなります。講座は、重要ポイントを明確にしながら進むため、効率よく勉強できます。
 また、忘れてはいけないのが、この資格試験は、合格することだけが大切なのではなく、合格して実務に活かすことが第一目標なのです。
 私の経験からすると、「ITパスポート試験」の試験内容は、とても良い内容で、しっかりと覚えることで、実務に活かすことができる試験内容になっています。そのため、難しいことは事実ですが、講師を信じてしっかりと着いてきてくださったら、必ず良い結果が出ると私は思います。
3回生でも遅くない!来春の試験に向けて トライ!
 「ITパスポート試験」の良いところに、「合格証書に点数が記載される」ということが挙げられます。1000点満点で、600点が合格ラインです。600点のギリギリラインで合格した人と、800点、900点で合格した人との力の差は歴然です。これは就活でアピールできることです。頑張った人が評価されるわけですから、勉強にも力が入ると思います。
 もし、あなたが今、1回生や2回生であれば、来年秋の試験に向けて来年の春頃から大学の資格講座を受講するなどして勉強を始めてみてください。あなたが3回生でも遅くありません。履歴書に「ITパスポート試験に挑戦中」と書くことでアピールできます。コンピュータの知識だけでなく、仕事をする上で必要な知識が学べる資格試験に挑戦することで視野が広がり、より充実した就活ができると思います。
TAC簿記検定講座講師 上原康司さん   TAC情報処理講座講師 錺 昌彦さん
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