スタディガイドマガジン「すたマガ!!」2009・秋号
HOME 資格試験スケジュール 検定試験スケジュール 資格スクール・検定 店舗別・取扱い一覧表
特集1:坂本直文さんスペシャルインタビュー 書籍を就活に100%活用する方法 特集2:今、就活に求められるものは? 特集3:読んだ人から本当の就活が始まる! 企画:社会人になる前に取得しておくべき資格は? 企画:資格が就活に有利な理由
HOME > 企画:社会人になる前に取得しておくべき資格は? > TAC簿記検定講座講師 上原康司さん
企画 LET'S SKILL UP!
社会人になる前に取得しておくべき資格は?
TAC簿記検定講座講師 上原康司さんTAC簿記検定講座講師 上原康司さん
現代版「読み・書き・そろばん」を資格で身につける
 一昔前は、一人前の大人になるには「読み・書き・そろばん」が必要といわれていました。「読み・書き・そろばん」という言葉は、今の大学生は初めて聞く言葉かも知れませんが、「読むこと」「書くこと」は、コミュニケーション力のことであり、「そろばん」は、計画性や実際のお金の計算のことを指します。この3つの要素を現代に置き換えると、「読み・書き」は英語力であり、「そろばん」は簿記やコンピュータ、ITのことを指すと私は思います。どのような仕事に就くにも、この3つの要素をしっかり身につけているのといないのとでは、社会に出てから大きな差が付くのではないでしょうか。
「簿記」を勉強すると企業のお金の流れがわかる
 時代の流れとともに、「読み・書き・そろばん」の意味が変わって来ているのと同時に、資格を取得する意味も少しずつ変わってきているように思います。
 例えば、簿記でいうならば、昔は、税理士や会計士になりたいとか、企業の経理の仕事をする人のための資格であり、実際に受講する人は間違いなく、そのような目標を持っている人たちでした。ところが約10年前からは、「経理や会計の仕事を目標としているわけではないけれど、簿記の資格を取得したい」という人が確実に増えています。彼らは、簿記の資格を取得することで自分の仕事のレベルアップを図りたいという考えを持っています。
 では、なぜ、お金の流れを知ることが、他分野の職種であるにも関わらずレベルアップが図れるのでしょうか。答えは簡単です。簿記は、企業のお金の流れを知ることにつながります。お金は、「企業」という「身体」を流れる「血液」です。もし、病気があり、血液が滞っているのでれば、その場所をいち早く特定して、改善策を講じることができます。営業職であっても、お金の流れを意識しながら仕事に取り組む人と、ただ漠然と目の前の業務をこなしている人とでは、数年後に大きな差が生まれることは明らかです。
人生とお金の関係がわかり、先を見通す力が養われるFP資格
 企業のお金の流れを知るのが「簿記」ですが、個人のお金を扱う資格もあります。それは「ファイナンシャルプランナー(FP)」という資格です。ファイナンシャルプランナーは、個人の豊かな人生を実現するために、資産運用を提案する知識を学びます。「お金を通じて個人の人生設計をお手伝いする資格」というとわかりやすいかも知れませんね。
 例えば、「50歳で、子どもの結婚資金が必要なのであれば、それまでに○○円は用意しなければならない。そのためにどうすべきか」といったことを提案します。
 この資格を取得するために個人の資産運用について学ぶと、自分の人生設計について考えるようになります。例えば、年金や健康保険などは、就職すると企業が半額負担しますが、アルバイトであれば全額自分で支払わなければならず、一生涯アルバイターである場合と企業に就職した場合では、生涯で負担する金額の差は大きく違ってくることがわかります。そうすると「一生アルバイトでいいのか」と考えるようになります。このように、自分の人生設計について考えるようになると、「目先のことに飛びつくような、闇雲な生き方は良くない」とわかるようになるんですね。人生とお金の関係を通じて、先を見通す力が養われるんです。
 今は、年金も貯金も自己責任の時代ですから、ファイナンシャルプランナーの資格は、仕事に活かすことができるのはもちろんですが、より豊かに生きるための基礎知識と言っても過言ではないと思います。そういった意味では、簿記の資格も、すべてのビジネスパーソンに必要な資格といえますから、どちらも生きるための基礎知識のための資格といえると思います。
企業の経営状態がわかるビジネス会計検定資格
 よく、「簿記の資格を取ると、財務諸表(決算書)を見て企業の状態がわかるようになりますか」という質問を受けます。簿記は、「貸借対照表」や「損益計算書」などの財務諸表を作成する知識を学びますが、企業の経営成績や財政状態、キャッシュ・フローまでは読み取ることはできません。そのような力を養うのであれば、「ビジネス会計検定」を受講することをお薦めします。現在、ビジネス会計3級の難易度は、日商簿記2級に相当すると考えられていますから、就活には大変有利だと思います。
 また、この資格を持っていると、「就職四季報」が読めるようになり、企業選びの際に役に立ちます。このような知識を持って「就職四季報」を読むと、誰もが社名を知っているような大企業だけが、将来性のある優れた企業ではなく、名前は知られていないが収益が伸び、将来性のある中小企業がたくさんあることがわかります。
就活は主体性を養うチャンス。資格取得に積極的になろう!
 現在、簿記やファイナンシャルプランナー資格を取得するために、高校生や大学生、社会人の方、定年退職者の方など、たくさんの方が受講しています。高校生は、「エスカレーター式の私立校で大学受験がないため、知識を増やしておきたい」という方が、大学生は税理士、会計士を目指す方が、社会人はキャリアアップを目指して受講している方が多いようです。先ほど申し上げたように、履歴書に書くための資格取得であっても、就きたい職業に就くための資格取得であっても、とにかく動き始めることが大切だと思います。社会人になったら主体的に考え、動き、発言することが求められます。就活は、主体性を養うチャンスだと考えてほしいと思います。
 また、「簿記やファイナンシャルプランナー資格に興味はあるけれど、数字は苦手」という方もいるでしょうが、安心してください。実は、私も苦手でした。私は、わからない人の気持ちがわかりますから(笑)、わからない人の気持ちに添いながら、わかりやすく教える自信があります。一緒に、頑張りましょう。
TAC簿記検定講座講師 上原康司さん   TAC情報処理講座講師 錺 昌彦さん
ページTOPへ戻る

社会人になる前に取得しておくべき資格は? TOPへ戻る

HOME > 企画:社会人になる前に取得しておくべき資格は? > TAC簿記検定講座講師 上原康司さん