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「話し方の基本となるのは、正しい発音です」。壇上の塩田利幸氏の言葉に、参加した学生たちは真剣な面持ちで頷きます。なかには、こまめにメモをとる人の姿も。 これは、美しい話し方を学ぶ「基本話術講座」でみられたシーン。関西テレビで約40年にわたってスポーツアナウンサーとして活躍しておられた塩田氏を講師に迎え、はじめにアナウンサーという職業についての概要、さらにアナウンサー試験についての情報を説明。その後、美しい話し方の指標となる標準語の発音法や、五十音の発声練習などが紹介されました。 |
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参加した人たちが特に苦労していたのが、鼻濁音(鼻にかかって聞こえる音のこと)や標準語のアクセントなどの発音法。特に標準語の発音は、いわゆる“関西人”には、なかなか難しいものだと、塩田氏はいいます。 講座は「ア・エ・イ・ウ・エ・オ・ア・オ」と大きな声で読み上げる発声練習へと続き、最後に「天気予報」の架空原稿を一人ずつ読んでいくことになりました。緊張しながらも、講座で学んだ知識を活かしつつ原稿を読み上げる参加者たちに「天気予報といえど、想いを込めることは大切ですよ」「うまく読めましたね」など、塩田氏から暖かい声がかけられます。 講座終了後、参加者から「面白かった」「話し方の参考になる」という声も聞かれ、多くの人にとって充実したひとときとなったようです。 〈2007年11月1日(木)、大阪大学豊中キャンパスにて開催〉 |