英語で自分を表現できる「English Cafe」ただいまオープンです!

「Hello!」「Let's talk with us」。レストラン内に、人々の明るい声が響きます。
 そこは、“英語で自分を表現しよう”をコンセプトに開催された「English Cafe」。
 オープン初日から約40名の人 が訪れ、英語で会話を楽しんでいました。

  English Cafeについて Q&A

English Cafeについて

読み書きは強いが会話に弱いと評される日本人の英語力。受験を突破してきた大学生でも、英会話に苦手意識をもっている人はかなり多いといいます。そこで「違和感なく英会話力を身につけられる場所を、大学内に作ろう」というアイデアから生まれたのが、大阪大学工学部・大学院工学研究科が主催する「English Café, Suita」(以後「English Café」)。大阪大学吹田キャンパス内のレストラン「アペティ」を利用したこのカフェは、毎週水・木曜日の17:00〜19:00にオープン。カフェという名の通り、お茶とケーキやサンドイッチなどの軽い食べ物(200円)を楽しみながら、英語でおしゃべりできる場です。
「English Café」は、大阪大学大学院工学研究科国際交流室(塩谷捨明室長)において「工学研究科で、英語に関する取り組みをおこないたい」という発案から生まれたイベントの一つです。室員の池道彦教授を主査とした“英語力アップ・ワーキング”のメンバーが、色々なアイデアを持ちよって実現させました。
English Cafe
英語=英文学部というありがちな予想を裏切って、工学部が開催しています。理工系学生の英語力向上を狙ったこのイベントで、開催の中心となった国際交流室のメンバー・東條加寿子先生は、「工学部などの理工系学部の学生は、英語に関して非常に具体的なニーズを持っています」とおっしゃいます。
例えば大阪大学大学院工学研究科では、「工学英語」の講義が開講されています。その内容も論文の書き方やプレゼンテーションなど、専門的かつプロフェッショナルなレベルを要求されるもの。プレゼンテーションにおいては、当然ながら英語で話すことは必須条件です。
しかし週に何回かの講義だけで、自分の考えを英語で表現できるレベルに達するのはなかなか困難というのが現実。理工系学生の英会話力アップのために、どんなイベントを行おうかと考えていたとき、東條先生はある学生の意見を聞いて「なるほど!」と思ったそうです。
「『英語を話すためには相手が必要です。何とかしてください』と。それはそうだ!と思いましたね(笑)」
確かに、対話するためには必ず話し相手がいります。熱意があっても、一人で英語をブツブツと口に出すだけでは英語「力」とは呼べません。この意見に刺激され、「英語を話しやすい場の提供を」と考え出されたのが「English Café」なのです。
English Cafe 参加条件はなく、英会話力をもっとアップさせたい、英語を話したいと思う方なら学生でも職員でもOK。さらに初対面の参加者でもリラックスして話せるよう、「コーディネーター」と呼ばれる学生たちが話題づくりをサポートします。
  いくつかのテーブルに分かれて会話を交わす参加者に話題をふり、会話を引っ張っていくコーディネーターは、英語が堪能な留学生や日本人学生が担当しています。今回、コーディネーター役の一人として参加している石川誠一さん(大阪大学大学院工学研究科)は、「工学部主催の英語イベントということもあって、みんなどれくらい興味を持ってくれるんだろうと心配しましたが、たくさんの人が参加してくれました。みんなが笑顔で楽しそうに話しているのを見て、『やって正解だったなあ』と実感しています」と充実した表情をみせます。
同じくコーディネーターを担当したスウェーデン出身の留学生・Filip Marzukiさん(大阪大学工学部環境・エネルギー工学科)は、「最初はイベントの全体イメージがつかめなかったけど、実際に来てみたらみんな楽しそうだし、僕自身も話すことがとても好きなので、すごく良かったなあと思いました」とコメント。
大学1年生までは英語が大の苦手で、リスニングテストは特に嫌いだったという石川さん。英会話上達のコツを聞いてみると、「英語で話すことに最初は違和感があったんですが、だんだん慣れていって、楽しいなと思えるようになったんですね。だから、まずは会話を楽しむことを意識してもらったらいいんじゃないかなと思います」という答が返ってきました。
Filipさんからは、「まずは周りの話を聞いて、リラックスすることがいいと思います。状況をつかむみたいな感じですね。うまく話せないことを気にして、何も話さずにじっとしている方が、正確でない英語を口にするよりずっとおかしいのでは? 何でもいいから発言してみてほしいですね」というアドバイスがありました。
「English Café」には、もう一つの大きな目的があります。それは、英語で自分の研究について国際社会に発表できる科学者育成を支援すること。工学部など理工系の学生たちは、それぞれのテーマで日々、様々な研究を行っています。それらの研究結果について論文を書いたり学会で発表したりする場合に、必須スキルとなるのが英語なのです。
さらに将来、新しい技術や事実を発見したときには、英語の重要性はますます高まります。その業績を国際社会に発表し、世界に認められるためには英語で表現した方がずっと効果的だからです。
東條先生は、「もう少し先を見すえた話をすると、英語で物事を考える訓練をすることが、世界的な科学者チームに参画できるという可能性へつながります。国際的言語としての英語をマスターして活躍することで、グローバルな舞台に自分の活躍の場をもっていけるんですね」と話します。
「English Café」には高い敷居を設けず、フラットな環境にしておきたいという東條先生。その一方で、「仲良しクラブ」としてのカフェにはしたくない、とも。
「教育の目的は自立だと思いますし、英語もしかりだと思うんです。本当に自分自身でアイデンティティをもっていただきたいですね。英語で自分を表現しながら、新しい自分を発見していただければ、企画者としてこんなに嬉しいことはありません」。

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