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特集1:自分的将来設計
調理師の場合―大阪府立大学生協食堂部店長・小手川勉さんインタビュー 行動が伴わない言うだけ番長はNG!まずは「できる自分」たれ
求められているものは何か、常に考えるべき
小手川勉さん 大阪府大生協食堂部の店長・小手川勉さんは、様々な懇親会に出される料理の指導や指示、日々のメニュー構成などを担当しています。厨房で実際に調理を行うことはほとんどなく、食堂部全体がスムーズに機能するよう、店長の立場から運営に注力する毎日です。
 「ピーク時には1時間に500〜600人ほどのお客様が来られるので、スピーディな対応が不可欠。僕が重視しているのは、美味しい料理をすばやく提供することですね」
 早さ・美味しさに安さをプラスすればさらに多くのお客様が見込めますが、それでは料理のクオリティを保つことが難しいと語る小手川さん。生協が求められていることは何か、それを考えた結果が美味しさとスピード感のある料理だったそうです。
 それ以上に重要なのはプロとしての意識を忘れないこと。「ホテルのコースでも生協のメニューでも、料理を作るという点においては全く同じ。『ホテルのコースじゃないし、そこそこでいい』という感覚で料理を作ったら、間違いなくお客様に伝わってしまいます」。
 また、懇親会に出すメニューを考案する際には、普段から生協で扱っている食材を用いるよう心がけています。見慣れた食材をアイデアや工夫で斬新な料理にして、生協はこんなこともできるとアピールするためです。
生きていれば大抵のことはどうにかなる
 小手川さんは高校卒業と同時に調理師になると決め、辻調理師専門学校へ。かねてより手に職をつけるという願望がありましたが、調理師になるか美容師になるかで迷ったそうです。最終的に調理師を選んだ決め手は、本人いわく「ちょっと不純な動機」でした。
 「美容師は日曜日に勤務して月曜日が休みでしょう? 当時の僕は遊びたい盛りだったので、『休日が会社勤めの友だちとズレたら、一緒に遊ばれへん』と思って美容師を辞めたんです。その点、根気よく探せば日曜が定休日の料理店があるかもしれない。だったら調理師になろうと決めました。いかにも子どもが考えそうなことですよね」と笑います。
 バブル期だったこともあり、就職には不自由しませんでした。「自分の進む道はこれでいいのだろうか」という焦りもなかったという小手川さん。「当時はどうにかなるだろうと思っていました。実際、生きていれば大抵のことはどうにかなるものなんですよね」。
人の上に立つなら、ぶれない自分を手に入れろ
 辻調理師専門学校で調理師免許を取得し、大阪市大生協へ。当初はアルバイトでしたが、やがて正社員になりたいという気持ちが芽生え始めます。そのきっかけは小手川さんの先入観を覆す仕事内容でした。
 「生協=学食というイメージが強かったので、仕事は楽かもしれないけれど調理師としてはどうなんだろう……という迷いがありました。でも当時の生協は手作りのメニューが多く、懇親会用の料理などは手ごたえのあるものも作れた。意外でしたが、調理師として立派にやっていける職場なんだと確信しました」
 尊敬できる人との出会いも大きな理由でした。「前職でホテルの厨房にいた調理師と出会って、この人からいろいろ盗ませてもらおうとモチベーションがあがりました」。どうにかなるだろうと気軽に選んだ調理師の道が、大きな可能性をもって小手川さんの前に広がっていったのです。
 店長になってからは、仕事に対する意識が少しずつ変わってきたとか。現在は「『長』がつく立場にある人間は、ぶれないポリシーをもって進むべき」と確信しています。なぜなら、上に立つ人間がしっかりすることが、下につく人の安定につながるから。人の上に立つとは、確固たるポリシーをもち、それを実行することに他ならないのです。
社会に言うだけ番長はいらない
 働くことについて、小手川さんからこんなメッセージをもらいました。
 「世の中は甘くないから、若い人には理想と現実をちゃんと把握した方がいいよと伝えたいです。でも、夢を実現させるために働くんだという考え方は賛成ですよ」
 実現したい夢があるのに、はじめの一歩を踏み出せない人に対しては「思い切って踏み出してほしいですね。はじまりがアルバイトでも、そこから道が開けてくることもあるから」と、自身の経験を振り返って話してくれました。
 「ただし、社会では自分の意見を主張する前にやるべきことをやらないと認めてもらえません。夢を語るのもいいですが、あれをやりたい、これをやりたいと主張して、いざ『お前、それができるんだろうな?』と聞かれたときに『できます!』と言えなければ」
 行動が伴わない「言うだけ番長」は、社会に必要ないと話す小手川さんの姿から、働くことに対する真摯な姿勢が伝わってきました。
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