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特集1:自分的将来設計
美容師の場合―吉田美容室店長・仲田久司さんインタビュー 天職を見つけるためには、より道だって大切な経験
夢みていた仕事から、突然の進路変更!?
仲田久司さん 兵庫県・JR立花駅近くにある「吉田美容室」で店長として活躍している仲田久司さん。店舗マネジメントを担当しつつ、現役のヘアスタイリストとして多くのお客様から人気を集めています。
 仲田さんは、美容師としては少し変わった経歴の持ち主。前職は調理師、しかもフランス留学まで経験したすご腕のフレンチシェフだったのです。
 仲田さんが調理師を目指したのは中学生の頃。家庭科の授業中に行われた調理実習で、周りにいる生徒の誰よりも上手に調理ができたことから、料理に対する興味が湧いてきたといいます。
 「テレビの料理番組などを意識して見るようになったのですが、興味があることだからどんどん知識を吸収していくんですよ。実際に調理を繰り返すうちに、将来は調理師になりたいと考えるようになりました」
 辻調理師専門学校に進んだ後、神戸にある有名なフレンチレストラン「ジャン・ムーラン」でシェフとして働き始めました。やがて本場フランスへ留学しますが、そこで仲田さんを待ち受けていたのは大きなカルチャーショック。
 「ジャン・ムーランは日本では超有名店で、料理も非常にハイレベルでした。それでも本場のフレンチとはどこか違う。極端に言えば、家庭の主婦が適当に魚を焼いただけでも、ちゃんとフランス料理になっているんです。とても敵わないと実感して、すごくショックを受けました」
 このショックが引き金となり、仲田さんは調理師を辞めることを決意。新しい道を模索し始めるのです。
人生の再スタート、そして成功へ
 「次に何をしようかと考えたときに、実家が美容院を営んでいたこともあり、ふと調理師と美容師の共通点について考えたんです。どちらも刃物を使うこと、作品をデザインするという発想など、意外と似ている部分が多かった。それで、美容師になろうと決心したんです」
 美容学校に通って免許を取得し、同級生たちからは4年遅れる形で美容師としてのスタートラインに立ちました。就職した美容院では、まず同い年の先輩に追いつこうと猛練習を重ねたとか。美容師になって最初の1年間は、帰宅すると既に日付が変わっている毎日だったそうです。
 その努力が実り、現在は多くのお客様からの指名を受けて忙しい日々を送っています。仕事をする中で重視するのは、お客様にどれくらい喜んでもらえるかということ。最高に嬉しいのは、お客様から「こんな風にきれいにしてもらえて嬉しい」という言葉が聞けたときだそうです。
 店長として後進の育成にも励んでいる仲田さんからみて、成功する人としない人との差はどんなところにあるのでしょうか。
 「シャンプーを例に挙げれば、冬場にお客様の髪を洗うとき、ほとんどの美容師は似たような手順で進めていくでしょう。けれど成功する人は手を温めるというひと手間をかけるんです。なぜなら、冷たい手でお客様の頭皮に触るのは不快感を与えるから。そんな小さなことかと思われるかもしれませんけれど、成功するのは小さなことに気づくことができるタイプの人なんです」
寄り道、リセット―天職を見つけるためには何でもあり
仲田久司さん 調理師から美容師へと方向は変われど、組織に属さず独立独歩の道を選び続けてきた仲田さん。いわゆるサラリーマンとしての生き方は、全く選択肢にはなかったといいます。
 「中学生の頃から自営業で働きたいと思っていたんです。当時の口癖が『僕は会社の歯車になんかならない、モーターになるんだ!』でしたから」
 一方的に動かされる歯車ではなく、あくまでも動力源になるモーターを目指してきた結果が、現在の仲田さんを創りあげました。
 お客様には大学生の方も多く、進路についての相談を受けることもしばしば。そんな場合に、仲田さんがいつも口にするフレーズがあります。それは「自分の強みを活かせる職業、つまり努力しなくても周りに勝てるような職業につくべきだ」ということ。
 「プロの世界は、特に努力しなくても周囲より優れた仕事ができる人たちの集りです。プロとして仕事をしていくのなら、就職を決めるときに『自分が人より抜きん出ている部分は何か』について考えてみることをお勧めしますね」
 とはいえ、あまり難しく考えることはないと仲田さんはいいます。
 「これだと思うものがあれば、一度やってみる。何か違うなと思ったら、進路を変更してみる。それでいいと思いますよ。実際、僕も調理師から美容師に変えていますしね」
 二つの職業を経験して、仲田さんは美容師という天職にめぐりあいました。自分が心から打ち込める仕事に出会うためには、急ぎ過ぎないことが大切なポイントなのかもしれません。
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